2018-2019 受賞者インタビュー

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Thaib Chaidar

インドネシア

一般部門 組み写真 金賞

ー ニコンフォトコンテストに応募したきっかけは何ですか?応募に至るまでのストーリーや苦労を教えてください。

ニコンフォトコンテストに出会ったのは2010年のことで、開催のたびに受賞作品の発表を楽しみに待っていました。。1969年からニコンが主催する ニコンフォトコンテスト は、その歴史から見ても最も由緒あるコンテストの一つであり、受賞作品はどれも素晴らしいものばかりです。私自身が初めて作品を応募したのは2015年でしたが、それ以来、毎回参加し続けていました。

ー 受賞作品を撮った時のエピソードを教えてください。

私が「一般部門 組写真」に応募した写真は、困窮している人々に無償で白内障の手術をする診療所で撮影したものです。視力の低下により一人では歩くことすらおぼつかなかった Sorina Ullo さんが娘さんに付き添われ、患者として初めてこの診療所を訪れた場面を目にしたとき、失った視力を取り戻すまでの10年の間に彼女が経験した苦しみをストーリーとして描きたいと感じました。治療の結果、Sorina Ullo さんは視力を取り戻すことができたそうで、非常にうれしく思っています。

ー 受賞後、ご自身のキャリアなどに変化はありましたか。

ニコンフォトコンテスト における受賞は、私のキャリアで最も大きな成果と言えます。東京の渋谷で行われた表彰式や展示会への参加、ニコン本社の社員やさまざまな国籍の受賞者に会えたこと、そして 審査員長のNeville Brody氏や審査員小高美穂さんと直接話をする機会に恵まれたことは、私にとって大変貴重な経験となりました。インドネシアにおいても、ワークショップで ニコンフォトコンテスト での経験について話をする機会が何度かありました。写真は常に進化するものです。向上するために常に学び続け、素晴らしいアイデアを探求しては撮影活動に取り込んで行きたいと思います。

ー 最近の活動について教えてください。

単写真や組写真に加え、私は現在ストリートフォトにも力を入れています。自分が住んでいる街以外にも、インドネシア国内の街を訪れて撮影を行っています。地元のコミュニティーにおいて、写真家を集めたワークショップで仕事をすることもあります。

ー 応募者へメッセージをお願いします。

2015年以降 ニコンフォトコンテスト に参加していますが、毎回の受賞作品から多くのことを学んできました。。このコンテストに応募しようとしている皆さんには、自信をもって挑んでいただきたいです。ニコンフォトコンテスト は世界中のだれもが参加できるコンテストです。あなた自身が興味を持ち、世界に知らしめる価値があると感じるグローバルなテーマや事象に着目してみてください。

ー あなたにとって「写真を撮る/動画を撮る」とはどういう意味を持っていますか。

私にとって、写真を撮影することとは、自分を取り巻く様々な視点から一つの物語を抽出することです。私は人々の生活を捉えることが好きです。もちろん、人にはそれぞれの物語があります。喜びに満ちたものもあれば、悲しみや戦いなど多くの物語が存在します。さまざまな物語がフレームとして切り取られ、それを収めた写真は世界の人々に共有されるのです。

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