2020-2021 受賞者インタビュー

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Amin Nazari

イラン

写真部門 グランプリ

ー ニコンフォトコンテストに応募したきっかけは何ですか?

世界的に知られるコンテストに参加してプロとして競い合うことは、私にとっていつも心躍る挑戦でした。特にニコンフォトコンテストは50年以上の優れた実績があり、世界でも最も名高いフォトコンテストの一つに違いありません。

ー 受賞作品を撮った時のエピソードを教えてください。

パンデミックの初期から、コロナウイルスとそれがもたらすものを写真に捉えることにすべての力を注いできました。二年続けて年末の数日を病院で過ごし、写真を撮りました。
コンテストに応募した作品は、2019年のペルシャの新年の瞬間を捉えたものです。病院の各所で撮影していると、新型コロナ感染症の治療を受けている老いた男性に出会いました。彼は独りで新年を迎えていました。その孤独な瞬間に、部屋の壁の窓から美しい光が差しました。このコントラストが私には新年の「希望」に思えたのです。

ー 最近の活動について教えてください。受賞後、ご自身のキャリアなどに変化はありましたか。

ニコンフォトコンテストのグランプリは私がプロの写真家として受賞した中でも、最も名誉ある賞です。受賞できたことでさらに自信を持てるようになりました。とても驚いたのですが、私は自分の誕生日にこの賞をいただきました。
また、私はコンテストを運営している皆様にとても感謝しています。多大な努力とフォローアップをしてくださいました。
コロナウイルスとその影響を撮ることは、私のテーマの一つで、それらが完全になくなるまで継続していきます。
また気候変動も別のテーマです。気候変動は全世界を危機にさらしており、私は世界でも最も暑い都市の一つ(イランのアフワーズ)に住んでいるので、特にこのテーマは重要です。

ー あなたにとって「写真を撮る/動画を撮る」とはどういう意味を持っていますか。

写真を撮ることは、私にとって感情や驚きの感覚を解き放つ方法です。
私は写真を通して、どのように他人とコミュニケーションするか、どのように他人を尊重するかを学びました。
私にとって写真を撮ることは、耐えることや、寛大であることです。

ー ニコンフォトコンテストに応募を考えている方にメッセージをお願いします。

ニコンフォトコンテストのような世界的に名高いコンテストに参加することは、厳しい競争の場に身を置くことです。私からのアドバイスとして、結果に関わらず、また受賞できるかといったことを考えずにこのコンテストに参加してみることをお勧めします。その過程をぜひ楽しみましょう。

敬意を込めて
イランより、Amin Nazari

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