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30年前フランス中部地方に生まれたAurélien Voldoireは、旅を通じてシリーズ写真の撮影を真剣に始めました。
彼は訪れた街から得るインスピレーションのみでは飽き足らず、内密な感情がさらけ出すされるひそかな瞬間を探し求めています。
どんな「方向性」もない日常。ただ、影の動きを感じる方に、通行人が見せる一瞬の佇まいに思わずシャターを切るような光景を予感するほうに導かれていく人生。
運のみが万物の主に君臨し続けます。

撮影地：モーリシャスとキューバ
最初は2014年2月にモーリシャスに、そして次に、2014年7月にキューバへ。
瞬間から瞬間へ:
私達が好きなむき出しの壁にかかる衣服の色。調和を意図し、見事にアレンジされた色のコレクション。加えて、光と影があらゆる方向の風景を拡大し、私たちは浮いているような気分にさせられます。壁上の色彩たちのゲーム。それは挿絵のようで、前後に動いては、私達の目の前で変化していきます。
最後に、真向いの赤や青の壁より浮かび上がる、孤立し佇む一人の人物。風景の一部と化したこの人物を見ると、この人物の豊かな安らぎを感じます。