Nikon Photo Contest 2018-2019

Next Generation 部門 組み写真

銀賞

Minigods(小さな神々)

Adam Żądło

ポーランド

ストーリー

家畜は人間を全能の存在と見なす。わたしは小さな農場で育った。そこでは家畜を交配し、育て、殺し、そして食べる、すなわち自然界の生と死のサイクルが、日常生活の一部になっていた。野生の若い牝牛の大半は出産時に死ぬが、農場では、牝牛の寿命は著しく延ばされている。家畜は世話をされ、住む場所を与えられる。結末は劇的だが、人間にも家畜にも互いに得るところがあり、循環の輪は閉じる。しかし、境界はたやすく越えられること、家畜との共生は惨酷な搾取になることを忘れないでほしい。

コメント

私は幸いにも、ポーランドの山あいの小さな村に生まれました。その地域で最後に残った自給農場の一つで暮らしていました。この作品に写っているのは私の家族で、父、母、祖母です。家畜は私の親友でした。「Minigods(小さな神々)」が皆さんに、家畜と人間ならではの絆にまつわる物語を届けてくれるように願っています。ニコンに感謝します。素晴らしい賞に加え、幅広い観客の皆さんにわたしの組み写真をご覧いただく機会を与えてくださって、ありがとうございます。たいへん名誉なことです。クラクフのヤン・マテイコ美術アカデミーにも感謝したいと思います。同アカデミーには、このプロジェクトの制作にあたり相談に乗っていただき、写真の力のすべてを教えていただきました。

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