Nikon Photo Contest 2014-2015

カテゴリーC 自由テーマ、単写真:3位

ガザ、余波

mayush

スロベニア

コメント

この写真は私が主に子供の心の傷に焦点を当てているプロジェクト「ガザ、余波」の一部の写真です。建物やインフラの損壊、2200人以上の死者(そのほとんどが一般市民で、そのうち約500人は子供たちです)といったガザにおける直接的な被害の他、イスラエルの猛攻は数週間におよぶ空爆、海軍や戦車による砲撃を生き抜いたパレスチナ人の子供たちに長期にわたり、精神的、肉体的な影響を与えるでしょう。彼らの多くは親戚や友達が殺され、家や学校、モスクが爆撃されるのを目撃しました。6歳になる子供が今や3つの戦争を経験しています。生き残った者たちは未来に対して悲観的になり、なぜ自分たちも一緒に死んでしまわなかったのかと自問し、次の戦争が来るのを待っています。パレスチナ難民の援助をしている国連難民救済事業機関の調査では、2012年の戦争以降、ガザの子供たちにおける心的外傷後ストレス障害(PTSD)発生率が2倍になりました。大部分のガザの子供たちがPTSDの症状に悩まされていることから、メンタルヘルスの専門家たちは、最近の爆撃で、子供たちが克服できないほどの有害な影響をうけるかもしれないことを恐れています。

この画像はもっともダメージの深刻な場所の1つ、Sha'af近隣で撮影されました。そこは戦争によりほとんどの命が奪われたShijaiyah からそう遠くはない場所でした。近年ジャーナリストがガザに近づくのは難しくなりました。

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