Nikon Photo Contest 2014-2015

カテゴリーB テーマ “HOME”、組み写真:2位

内面

Jolanta Molenda-Cuske

ポーランド

コメント

ここに出展した写真は私の友人のフラットで撮影されたものです。ある日数枚だけ写真を撮るつもりで彼女を訪問したのですが、そのまま本格的なフォトセッションになりました。続きを撮ろうと翌日、再び会うことを決めましたが、最終的には何日もかけて、長時間写真を撮ることになりました。
彼女にとっては難しい時期でした。春が来たばかりで、外は晴れていましたが、内面には変化、別離、苦痛が存在し、希望がありませんでした。
夫婦の間に長い間秘められ、抑圧されていた負の感情が突然破裂し、彼らと彼らの家庭生活を破壊し始めました。
フォトセッションの間彼女の夫は少しだけ家にいましたが、彼がいない間でさえそこには彼の存在が満ちていました。フォトセッションが終了したあと、しばらくその夫婦を訪れるのをやめていました。その後彼らが別れ、別々に生きることにしたと知ることになりました。
撮影した写真はとても多くの激しい感情を私の中に呼び起こすので、再びこれらの写真を手に取り、見ることができるようになるまでにはしばらく時間がかかりました。
「内面」のプロジェクトは、私のアパートメントより通り2つ離れた場所で取り組みました。モニカとは何年もの付き合いでしたが、彼女の家で写真を撮り始めたとき、お互いのことをあまり知らないのだと悟りました。私の写真の中心人物とその夫は30代でポーランドの若い世代を象徴しています。彼らはポーランド中部の中都市に、小さい二人の子供とお洒落なアパートメントに住んでいました。彼らの関係で一番の問題は彼らがお互いにコミュニケートできず、思考や感情を共有することができなかったことです。彼らは彼らの苦悶について私には時々話してくれましたが、お互いに話し合うことができませんでした。悲しいことは、その困難な時期に子供たちは家にいて、両親の悲しみや怒り、不満を目撃していたことです。この家族と過ごした時間は私にとっても困難な経験でした。

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